バランがショートしたので修理

2008年2月19日

  昨年の秋から3.5/7/14メガ用W3DZZの共振周波数が時々無くなる現象が起こった。調べているうちに治ってしまうのでなかなか原因か分らなかった。最初、自作の7Mhzトラップの不良かと思いチェックしたがこれは正常で、そのうち治ってしまう。同軸ケーブルかなと思い調べているとバランがショートしているのを発見した。発見するのに2か月もかかってしまった。
 このバランは500w用で当局は50w運用しているので不思議だが雷にでもやられたかと思い修理することにしました。ショートしたバランは写真1のものです。

写真1 カバーを外したショートしたバラン       写真2 バラン中身

写真1で白いものはめがねコアを固定していた接着剤の跡。コア部分を取出したのが写真2です。なんと直径0.8mm位の普通のエナメル線が使われておりこれでは簡単に絶縁破壊するなあと呆れました。そこでテフロン電線をオークションで購入して巻きなおしました。回路は図1です。これはショートしたバランの回路を調べたものです.2回路ありますが、上段がメガネコアを実体配線図的に下段は回路図で書いたものです。完全バランス型でした。コンデンサーがバランス出力側にあるのが何故か不思議でしたがともかく今回もつけました。
                          図 1 バランの回路

  テフロン3本よりの特性インピーダンスはどのくらいか見当がつかなかったので測定してみた。特性インピーダンス Z0、1/4λ終端側抵抗値をZout、インピーダンス測定機側をZin、とすると1/4λ線路では線路損失がないとして次の式が成り立つ。
        Z0=(Zin*Zout)^(1/2)
つまり終端に固定抵抗を接続。始端のインピーダンスを(λ/4のため実数)を測ればZ0がわかる訳です。
測定条件は
  @、線路長は220cm直径1mm撚銅線直径0.5mm位のテフロン電線です。1/4λ共振点は26.5MHzでした。3本のうち1本は信号線、他の2本はグランド線とし測定した。
  A参考に2本線も測定した
  BMFJの測定器の特性からなるべくZinとZoutの値が同じになるようまた測定値が200Ω以下になるよう
気をつけました。また測定値はあらかじめMFJ測定器を1/4w固定抵抗で測り補正した値です。100Ω以上では誤差が大きいとマニュアルに書いてありましたが、なるほどその通りでした。
 
   測定値
 導線の本数 補正後測定値Ω 終端抵抗Ω 特性インピーダンス
     2      114          150      130
     3        82.2              150       82.2

3本撚線の場合82.2Ωとかなり50Ωとは離れていますが、ほかに手段がないのでこれを使うこととしました。
故障の原因と回路解析

3本撚りテフロン線の特性インピーダンス測定

次ページを読む